治療終了がゴールではありません!
こんにちは、調布駅東口のみはし歯科クリニック、三橋です。
皆さん、歯科医療のゴールとはどこにあるとお考えでしょうか?大多数の方は「今日で治療が全部終わりました」という時がゴールとお考えでしょう。
実は衝撃の事実が…私が普段行っている治療の実に70%程度が、「前に行った治療のやり直し」なのです。誤解しないでいただきたいのは、前に治療を行った先生が悪かったということではありません。詰め物・被せものはどんなに精密に作っても、もとあった歯に100%適合するわけではありません。また、虫歯も歯周病も、細菌が起こす病気なのですが治療の主体は細菌感染をなくすことではなく病巣を取り除くことが治療の目的になります。当然、再発するのです。
ここで僕が言いたいことは何かというと…
・一度詰め物や被せものを入れた歯は、健康な歯よりも再発しやすい
・むし歯も歯周病も、「元の状態」に戻すことはできない
・治療を繰り返した歯はどんどん弱くなる
ということです。
治療終了がゴールではなく、新たなリスクを抱えることになってしまうのです。
僕は、治療終了こそが新たな治療の始まりだと思っています。それは「再発しないための治療」です。治療の繰り返しが歯をダメにする原因になっている現状、治療を繰り返さないこと、再発させないことが重要になります。
当院を受診される患者さんは多くの方がこの事実を理解してくれております。その秘訣は決してセラミックの歯を入れるとか、インプラントを行うとか、そういうことではないのです。