インプラントについて
こんにちは、調布東口のみはし歯科クリニック院長の三橋です。
今回は情報が氾濫し、患者さんはもちろん、歯科医師の間でさえ賛否の分かれるインプラント治療についてお話しします。1回ではなかなかお伝え出来ないので連載形式にしていきたいと思います。
「インプラントって、どうなの?」
僕はインプラント専門医なので、基本的にインプラント治療を支持するスタンスです。しかし、全ての患者さんにインプラントがお勧めできるかというとそうではありません。患者さんの全身状態、生活習慣、社会的背景、執刀医の技術的背景を鑑みてインプラント以外の治療法をお勧めすることも多いです。その中で、インプラントを選択される患者さんが不安に思うことを説明したいと思います。
インプラントって痛いんでしょ?
インプラント治療中、特に手術に関する不安を感じる患者さんは多いと思います。では、手術が痛いかどうか、はっきり申し上げて手術は全く痛くありません。しっかり麻酔を行っていきますので手術中に痛みを感じることはほとんどないでしょう。しかし、術後はやはり痛むことがあると思います。ただし、痛み止めを飲んでいただければ日常生活に支障のある痛みではありません。痛くて夜寝れないという強い痛みはないでしょう。
インプラントは高いんでしょ?
費用の問題は現実的に避けて通れないことです。確かに他の歯科治療、特に健康保険制度の発達した日本では自費診療のインプラントは高額です。医院によって値段設定の違いはあるかと思いますが、おおむね1本あたり被せものまで含めて40万円前後というところが多いと思います。それでも僕が一番インプラント治療をすすめる患者さんは、6番目の歯(6歳臼歯)の1本欠損の方です。なぜかというと、6番目の歯は一番咬むのに重要な歯であり、力のかかる歯だからです。ブリッジにすると両側の歯を大きく削るだけでなく、両側の歯に強い負担をかけます。将来その支えの歯が抜歯になると入れ歯しかなくなってしまうためそこで初めてインプラントを検討される方が多いのですが、その場合は本数が多くなり治療費がさらに高額になります。
インプラントを入れると、CTやMRIが撮れないのでは?
これは全く問題ありません。CTに関しては当院ではインプラントの術後評価にCTを撮影するくらい安全です。MRIに関しては、昔はインプラント体がMRIの磁気で発熱するので問題があるのではといわれたこともありましたが、現在は安全であることが分かっています。よってインプラント治療をするとCTやMRIが撮影できないということはありません。
骨がないとインプラントができないでしょ?
確かにインプラントを埋入するだけの骨がなければインプラントはできません。しかし、当院では骨を作る手術も積極的に行っています。以前のコラムhttps://www.mihashi-shika.com/news/109
も参考にしてください。